[コメント] インファナル・アフェア(2002/香港)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
★が4なのは、やっぱり疑問とツッコミたくさん。 一度見ただけでは細部の疑問を解決出来ない。
まず下世話なツッコミを言わせてもらうとするならば、あのマフィアの面子を御覧下さい。全員並べて左端から「ん〜、どいつが潜入警官なのか・・・」と順に追っていきましょう。するとドリフのコントのオチと同じ確率で「ヤン、お前だろ!」と、推測もなしに外見だけでわかってしまうと思うのですが?
そして映画の疑問点をいくつか。(私の乏しい観察力・理解力による疑問なので、映画の中であきらかになっている所もあると思いますが)
・ラウは何故マフィアになったのか(環境がそうさせたとか、マフィアの誰かに憧れがあったとか、全くわからない)
・いくら成績が良くても、たかだか訓練生くんだりのヤンを諜報員として使うのはどうか(まだどっちに転ぶかもわからないんだよ。警察だって悪さするんだからね。リスクが大き過ぎる)
・そして出来の良いヤン。諜報員に使われる程のキレ者なら、この先潜入捜査をするとどうなるかのシュミレートくらいするのでは?(それでも引き受けたのか)
・ラウとマフィアのボスが映画館で話していたのを、大音量の映画館でどうやって盗聴したのか
・ヤンの昔の彼女の子は、ヤンの子という事でよいのか
・ラウと彼女は、いったいお互いのどこを好きになったのか(なんかラウは彼女といても上の空なんだよなぁ。そこまで人の恋をとやかく言う必要もないんだが)
・あのビルのエレベーター、監視カメラついてませんでしたっけ? だとしたら、ラストで、もう一方の「マフィアからの潜入」をラウが殺したのも監視カメラに映ってるはず・・・。既に死んでいたヤンを尻目に、もう一方のマフィア刑事は、きっとエレベーターの中でもラウを尊敬し、笑顔で話していたはず。「おれも実は潜入なんすよ。これからも上手くやりやしょうぜ」ってね。2人が争う理由もないのに、ラウが彼を殺すのって、状況的に不自然でしょ?
・トニーはマフィアの一員として警察に顔を知られてるし、映画冒頭でマフィアで悪さを犯し、写真まで撮られてるはず。それなのに、麻薬事件が終わってラウを尋ねて来た時、なんでヤンは逮捕されないのでしょう?彼を警察官だと知ってるのは、殺された上司(アンソニー・ウォン)とラウだけなのだから、彼はまだマフィアの一員なはずですよ。ノーマークって事はさすがにないだろう・・・。
・ヤンが警察だという履歴を抹消してしまったラウ。しかし、マフィアとの密会を盗聴されたCDを恋人に聞かれてしまい、彼のデータを復帰するように彼女に伝える。しかしですよ、彼女にヤンのデータが入ったバックアップを託すんだけど、どうやって彼のデータを復帰させたのか。彼女が警察に事情を話し、パスワードを教えてデータ復帰させたのならば、他の警察官は「どうしてラウは彼の記録を消したのか」と、彼の事を疑ったりするのではなかろうか?(ほら、途中アンソニー・ウォンが殺されたのはお前のせいだ!と、ラウに噛みついてた刑事さんとかが)
・キョン(マフィアの手下・見張りの刑事を見分けるのが得意な人)が、ヤンをかばっただけで殺された理由。(まぁ、マフィアだから変な理由で殺されるってのもアリなんですが)
___以上の理由、私がただたんに見逃しただけかもしれないんですが、もう一度見てもハッキリしなさそうなところもありそう。続編の2・3(2は香港公開、3は12月公開)でハッキリするのかなぁ・・・。しばらくこの無間地獄でアップアップする喜びを噛み締めるとして・・・
___結局、ヤンのギブスの意味って、何?
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