[コメント] さびしんぼう(1985/日)
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藤田弓子の若い頃が富田靖子という設定自体が無理があるのかもしれない。俺はこれがどうしても頭の中で整理出来なかった。昔の映画を見ていて「お、この人は良いな」と思う女優さんがいる。で、俺はそこから今の年齢は・・と考え、どういう人になっているのだろうかと想像するのだ。しっかりイメージした後で検索する。これがなかなか面白い。で、こういうのやっていると何十年後かに大体どういう容姿になるか段々と想像が付く様になるわけです。
そんな視点で言えばあの16歳のさびしんぼうが後に藤田弓子になるのはちょっとありえない。むしろ小林聡美が藤田弓子になる方が断然自然だ。今現在(2005年)の富田靖子さんは当時の藤田さんの設定と同じ位の年齢だと思うけど全然似てないもんね(笑)。
ところがこれが俺にとっては鑑賞中に「これって母親とのタイムスリップラブ?」みたいなおかしな感情にならずに済んだ一番の要因になるわけだ。だってさびしんぼうはさびしんぼうだしお母さんはお母さんなんですよ、どうしたって。おかげですんなり見る事が出来たのだ。さびしんぼうはあくまでアルバムの中に生息していた生き物なのですよ。
これがもし母親役を今の富田さんにしてCG合成したら・・・なんて想像するとわけのわからん感情がぶわーと出てきそうだ、それって超佳作。いやいや、そもそもさっき言ったように藤田→小林聡美ラインで親子関係、更に更に主人公の憧れの美少女をも小林聡美でやっていたなら・・・と考えると怖い怪作になったのかもしれん。なんだ、結局配役でどうとでもなるんだな、俺の評価。
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ちょっと言いたいのはさびしんぼうと主人公の憧れの彼女は同じ女優を使わない方がいい。あれだけ容姿とイメージが違うのなら富田靖子である必然がないはずだ。むしろ両方が富田という観客の認識が母親と息子の恋愛というおかしな方向に向かわせてしまったのだ。だから俺がやるとしたらさびしんぼうは小林聡美、憧れの彼女はエンディングで超へたな歌を聴かせた素顔の富田靖子なわけです。これって超傑作っすよ。それを想像して5点なのです。
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