キューブリックにしては話がサクサク進むし、わかりやすいし、楽しく観れました。主人公のお父さんの行動一つ一つに「そりゃないよ！」とつっこみたくなり、深刻というよりはコメディにすら感じました。お母さん→主人公への愛、主人公→ロリータへの愛、ロリータ→ピーター・セラーズへの愛、すべて一方的で叶わないところが面白いです。そして結局幸せなのはロリータとその夫ですか。何か皮肉めいたものを感じます。それにしてもピーター・セラーズすごい役者だ！ストレンジラブ博士の時といい、感動します。あと最後の場面を最初に持ってきて観客を惹きつける手法はさすがキューブリックだと思いました。