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[コメント] ラブ・アクチュアリー(2003/英=米)

「愛」の前でちっぽけな人間どもは、臆面もなく無様でおバカで滑稽な姿をさらけ出す。でも、そんなもろもろを全て「いとおしさ」に変える魔法の言葉も「愛」・・・なのかな?
くたー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「愛」なんて一人一人が言葉にしようとすれば、それぞれ人の数だけ違う定義が生まれる。

恋人、夫婦、親子、友人。何気ないコミュニケーションから生まれる愛もあれば、言葉を重ねるもどかしさから生まれる愛もある。さらに彼女が好きだけど友達も大切、ならばその「関係の均衡」を愛そう、というのもアリかもしれない。それとヤってヤってヤリまくりを愛と呼んだって、そりゃあその人の自由。

人それぞれがデコボコしていびつなように、人それぞれ愛のかたちも違う。はずなのに、「やっぱ愛だよねー」「そーそー、愛だよ、愛!」なんて言いはじめると、イージーなぐらい人と人が同調できる(気になれる)のも、考えてみれば不思議。つまるところ「愛」=「一人ぢゃいられないんだよ〜オイラは」ってことなのかも。・・・かな?

この国では「愛」という名の免罪符の基に、もろもろが怒涛のごとく御都合主義へとなだれ込む。何せヒュー・グラント首相の国だもんなぁ、文句なんて言えない。分かった上でのキャスティングとしか思えない(笑) [ややオマケの4点]

(2004/11/12)

(評価:★4)

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