正真正銘、私が観てきた数多ある映画の中で、現時点（2005年）でのベスト１がこれ。

この作品より社会的に意義のある映画なんてたくさんある。出来は完璧ではないし、各エピソードが綺麗に繋がっているとは言えない。そもそも、外国産のチョコみたいなこんなに甘ったるい映画が自分の中で大切な作品になるとは思ってもみなかった。

中年男がこんなこと言うと疎ましがられるだろうけど、それでも言いたい。「世界を平和にするために必要なもの、それがこの映画の中に詰まっている」ってね。市井の人たちの恋愛話が何故平和に繋がるんだ？みたいに思うだろうけど、この世界は「市井の人」だけで形成されているんだ。セレブも政治家もホームレスもすべてが地球という街の市民なのだ。ジョン・レノンの言葉をバカにしちゃいけないぜ。

自分はこういう映画に出会いたくて映画を見続けているんだ。そして、やっと出会えた。観終わった後、「最高だ最高だ最高だー！！！」と空に向かって、本当に大声で叫びたかったもの。