衒学的とはこのことか。

映像は確かにすごいと思う。仮想近未来を見事に表現せしめたその映像美。ブレードランナーをアニメに持ってきたようで、実写とアニメのあいだにもはや差がなくなってきていることはわかる。

しかし、押井守監督、鈴木敏夫プロデュースという点を考慮しなかったとき、この映画は面白いと言えるのだろうか。ストーリーの骨子は登場人物たちの衒学的な科白によって装飾され、複雑という点を通り越して視聴者を理解不能なところまで連れ去ってしまう

果たしてストーリー上あのように過多の引用は必要だったのだろうか。自分の言葉で語って欲しいと思う