[コメント] 下妻物語(2004/日)
人は見かけだ。けど、その見かけをどう判断し、受け止めるかはこちらの度量が試される。
友人のことを思い出しました。「ロリータ」ではなく、いわゆる「ピンクハウス」系、「カネコイサオ」に「ワンダフルワールド」。
よく、フィクションの中で、こういうフリフリの格好をした女子は、「キャッピ〜ン」と明るくぶりっ子をしているキャラで表現されますよね。ロリもそうだと思う。でも彼女は違いました。クールでシニカル、どちらかと言うと無愛想。
私は、モノトーンのシンプルな服装が多いので、二人で旅行すると、それはもう変な組み合わせ。そばで見ていると、結構、世の中の人って、彼女のことをじろじろ見るんですよ。前に回って、顔を見て、「けっ」って、表情をしたり。思わずある日「みんなが見てるよ。そんな格好をしてるから。」と、「忠告」しました。すると彼女きっぱりと
「見たいやつには、見させておけばいいんです。とりこさんは、他人のことを気にしすぎですよ!(キッ)」
桃子の台詞回しとか、顔つきとか、すごく彼女を彷彿とさせます。ロリータファッションも、伊達や酔狂ではなく、ヤンキーと同じで、信念にもとづいているものなのだ、と言う基本的事実を、きちんと表しているリアルなフィクションを、私はこの映画ではじめて目にしました。
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