[コメント] キル・ビル Vol.2(2004/米)
前編よりもよい。それはひとえに最終章のすばらしさのためだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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血みどろの復讐譚を会話劇として終結させるという着想はよいにしても、その会話が説明の機能を負わされすぎているのはいただけない。という意見はしごくもっともで、私も大いに賛同するところなのだが、それを差し引いても私はこの最終章に非常に心を打たれた。
デヴィッド・キャラダインの家に乗り込んだユマ・サーマンは、娘パーラ・ヘイニー=ジャーディンの姿を初めて目にする。そして娘のピストル遊びに付き合って「死んだふり」をすることが、娘に対するサーマンの愛の所作として観客に了解される。「殺すこと」を生業とする女が、「殺されること」を演じることによって、その存在すら知らなかった娘に対する愛を表現しているのだ。しかもその「死んだふり=倒れる」という運動のなんと瞬間的なことか! このきわめて切実かつ引き裂かれた愛情表現を目の当たりにして、私は涙を禁じえなかった。そのような瞬間がフィルムに刻まれているという一点のみをもって、私はこの映画を断固支持する。
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