[コメント] 華氏911(2004/米)
映画作家マイケル・ムーアの前途に栄光あれ!
マイケル・ムーアはインタビューで「この映画は政治声明ではない」と語っている。むしろ「他の娯楽映画と同じように映画館で2時間楽しんでもらいたい(がために作った映画なのだ)」とも。
そう、この映画の面白さは彼のその姿勢にこそあると思う。私にとってはこの映画が政治的に偏ったものであるかどうかなんて全く無意味だ。ただ彼がジョージ・W・ブッシュという1人の男を題材に楽しい映画を作った、そのことだけが重要だ。
実際この映画は素晴らしい娯楽作品だ。この作品にはスリル、サスペンス、笑い、涙等々、私が映画に求める全ての要素が非常に高レベルな演出の元に盛り込まれている。1本の映画としてこれは十分な傑作で、少なくとも私は未見である彼の諸作を是非観てみたいと思った。
政治的ことは政治的なこととして、こと映画に関しては「映画館を出たあと、そしてその何時間後、何日後、何週間後もその映画の話をしてくれるような楽しい映画を作りたいんだ」と語る彼の言葉をこそ私は信じていきたいと思う。
映画作家マイケル・ムーアの前途に栄光あれ!
(上記のマイケル・ムーアの言葉については公式パンフレットから抜粋しました)
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