[コメント] 2046(2004/中国=仏=独=香港)
ため息の出るような映像、凝ったSF手法、きらめき響く音楽。またまた耽溺的です。構成上でリフレインがちとくどく、またおセンチぶりには驚くが、女優の美しさは驚くべき濃密さ。トニーレオン、キムタクも良い。特にレオンのりりしさには舌を巻いた。
2046トレインのアンドロイドのフェイ・ウォンが出色の出来。このトレインシーンは閉塞的な映像を拡散させる重要な意味を持っている。
ウォンカーウェイはひょっとしたらトニーレオンがお好きなんでしょうか。と思わせるぐらい、べたべたでしたね。
「花様年華」の延長線にある映画だが、映像は相変わらず耽溺的、アジアの美男、美女のオンパレード。話が今回はSFも取り入れてるから視覚的にも楽しい。 こういう芸術映画をじっくり見るのもたまにはよろしい。
しかし、終わった恋愛をまたリフレインさせ構成上ピシッと決まらなくなったり、映像もリー・ピンビンが参加していなく「花様年華」には少し及ばないと見た。 でも、僕はウォンカーウェイ、好きだなあ。まさに映像作家だね。
しかし、観客はもそもそしている人が多かったです。エンドクレジットが始まると、さあっといなくなってしまいました。
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