★2 | ラストは緒方拳が極楽浄土に昇天するシーンかと心配させられたくらいに、彼は聖人の如く寡黙に描かれている。その反動からか、津川雅彦ら俗人のなんと欲にまみれた下衆に描かれていることか。娯楽映画だからこそ勧善懲悪は既に陳腐だ。監督には夫婦のさりげなくも確かな絆を描くことに、より独善癖を棄てて励んで貰いたい。 (水那岐) | [投票] |
★2 | マニアックなロードムービー。大型ミラーに襲われる夢(イメージ映像)あたりもまたマニアック。映画の全体的な作りは普通中の普通。何となく楽しめる作品。しかしミラーの在る風景ショットなどを斜めに撮影したがるのは如何なものか。これには感心できない。 (リヤン) | [投票] |
★3 | むろん男の唐突な行動に理由や理屈は不要なのだが、その疑問を煙に巻くための演出上のしかけであるユーモアがすべて不発で、男が最後まで、ピカピカに磨き終わった鏡にうつる自分を見て悦に入る変な親爺にしか見えず、思考と行動に不可解さが残るところが残念。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★4 | ただ、単純な、ミラーを拭いて全国を回ることに使命感を感じた男にも、最初はクリーンに見えた人間関係が、旅をするうちにしがらみが付いてくることに気づく。 [review] (セント) | [投票(1)] |