はっきり言って松本潤が出演していなかったら一生みないね、こんな映画！私的な事ですけど、年下の恋人がいる私には興味深い設定ではあったし、ネタにもなるし、とりあえず劇場で2回観ましたよ（2回も観たんかい！）。←ヲタ的には少ない回数。でも一般の人がこの映画を受け入れるのは相当難しいんじゃないでしょうか。

あのね、なんだろうね。ばかばかしい設定と展開は分かるんですよ。そこは理解出来てます。さすがの私もそこまでイタくないし。それなのになぜ☆が４なのか。これだけはもうごめんなさい。松本潤に免じて許して下さい…（充分イタいし！）

ま、まぁぶっちゃけ松本潤絡みって事で、映画を客観的に見られない状態っていうのもあるんです。変な＄誌（アイドル雑誌）読んじゃってるから彼の映画に対する真摯な姿勢も知ってるし（映画がへんてこかどうかは別として、与えられた仕事を自分なりに咀嚼し、賢明にこなす彼に惹かれるんダヨー）、そういう普通は要らないサブリミナル効果も働いてるんです。だから潤くんの事に関してはもうお手上げ状態です！ドラマでは結構無理めな演技をする人なんですけど、この映画に関してはそういう匂いもなかったし、あれはあれで良かったんです。ヲタ的にはね。

映画に直接関係のない事ばかり言ってますが、映画の方に話を移すと、やはり寺島しのぶ！彼女の存在がこの映画では唯一リアルだったかなと思います（やりすぎな演出もありましたけど）。あとは旦那である宮迫博之の存在も良かったと思います。ああいう夫婦、普通にどこにでもゴロゴロしてるよきっと！って素直に思える。普段会話はないくせに、自分がヤル気まんまんの時だけはお尻を触って夜のアピールして出勤したり、妻の習い事なんてかったるくてやってらんないって感じで途中で帰っちゃったり。フラメンコの発表会のシーンは結構お気に入りなんですが、耕二（松本潤）がやる気のない旦那を冷ややかな目で見ているシーンとかは良かったなと思いました。でもアンタもそうなるんだきっと！みたいなね。私は不倫は肯定しませんが、どこかに逃げたくなる寺島しのぶの気持ちはなんとなく分かりましたね。それが年下の男の子だったってダケなんですよ、きっと。

それに比べて逃げる要素のない黒木瞳には全く共感出来ず。単なる青田刈り？とにかく黒木瞳の演じる女性像にはリアリティの欠片もなく、そんじょそこらの女性では感情移入は難しいんじゃないでしょうか。私は無理！ただ岡田准一の真っ直ぐで情熱的な気持ちだけはなんか痛いくらい伝わってきたなぁ（私はジャニヲタでもV6は専門外なので、彼に特別な思い入れはないです）。一時の熱情であると解っているからこそ、あの一途な気持ちが突き刺さるなぁ。ラストの先にあるものは決して明るいものではないように感じるけれども、ほんの一時期だけ年上の女に惹かれる（んでしょ？）男の心情を巧く演じていたなと思いました。ま、彼が意図して演じていたかどうかは不明ですが、ちょうど彼の年代とリンクしていて、等身大だったからこそ良かったんじゃないでしょうか。

評価はミラクルスイート級の甘さです。ごめんなさい。これだからジャニヲタって辛いのよ。

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05.10.21　記