[コメント] カナリア(2004/日)
もう10年になるんでしょうか。この事件は今でも重く苦しい。映画はその後を描いていると思ったのだが、苦悩のサティアン生活が意外にも再現される。この時点で映画はそれを描けば描くほど空回りする。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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是枝裕和の「ディスタンス」は実行犯の家族たちが彼らのいた山に集まる話だったが、この宗教ともテロ集団革命幻想集団とも判別つかない核には距離を置いて、入っていかなかった。
その方が正解だと思う。
そこに近づけば近づくほど被害者なのか、加害者なのか分からないカルト信者の子供たちの心の奥底からは遠ざかることになる。と僕は思う。
ラストの子供たち3人のあの暖かみは感動ものだが、でもどうやって彼らはこの日本を生きて行くのだ。
かなり浮いてしまっていると思う。
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