コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] カナリア(2004/日)

もう10年になるんでしょうか。この事件は今でも重く苦しい。映画はその後を描いていると思ったのだが、苦悩のサティアン生活が意外にも再現される。この時点で映画はそれを描けば描くほど空回りする。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







是枝裕和の「ディスタンス」は実行犯の家族たちが彼らのいた山に集まる話だったが、この宗教ともテロ集団革命幻想集団とも判別つかない核には距離を置いて、入っていかなかった。

その方が正解だと思う。

そこに近づけば近づくほど被害者なのか、加害者なのか分からないカルト信者の子供たちの心の奥底からは遠ざかることになる。と僕は思う。

ラストの子供たち3人のあの暖かみは感動ものだが、でもどうやって彼らはこの日本を生きて行くのだ。

かなり浮いてしまっていると思う。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (3 人)ina sawa:38[*] ぽんしゅう[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。