[コメント] スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐(2005/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
今から四半世紀前、少年期のぼくは銀座のとある映画館に足を運ばせました。地元にも映画館はあるのですが、銀座の映画館でなければならなかったのです。何故かと言いますと、その映画館のスクリーンは湾曲させないと映像が歪むほど大きなものだったからです。遠くの席に座っても視野角いっぱいに映像が映る様は壮観そのものでした。その映画館の名称はテアトル東京、そしてその銀幕で公開されていた作品がスターウォーズでした。そんなテアトル東京で観た帝国軍の巨大戦艦はぼくを圧倒しました。そして矢継ぎ早に襲い掛かる危機に心を躍らせました。「こんなに素晴らしい作品があったんだ!」あっという間に少年期のぼくは心を奪われました。
そして時は経ち、シリーズ最後の作品であるEP3シスの復讐が上映される日が訪れました。めっきり映画館に足を運ばなくなった僕が、唯一映画館で観ている作品がスターウォーズシリーズです。その作品が完結するだけでも感慨深いものがあります。
しかし僕はもはや当時のような少年ではありません。少々の映像では心は躍らないのです。確かにEP3の映像は前作と比べれば物凄いのですが、それよりも内容を求めてしまう自分が居るのです。心の中の少年のぼくは「スターウォーズは面白いキャラクターが出てきて映像が派手だったら良いのだ!」と言うのですが、どうしても大人の僕がしゃしゃり出てて「人間描写が甘い!」と突っ込んでしまうのです。
大人の僕は、「何でアナキンはそこまでパドメの事を愛しているんだ?EP2の冒頭でパドメの事を愛している言っただけだろ!LikeからLoveになる過程くらい描けよ!」「そう言う描写がないとアナキンに感情移入してパドメの死を止めたいとは思わないんだよ!」
少年のぼくは、「アナキンとオビ=ワンの決闘がカッチョイイ!!」「戦闘シーンがスッゲー!」「うげっ!ダースベーダーに改造されちゃったよ!」「戦艦の戦闘シーンカッチェエエ!!DVD欲しーっ!」
少年のぼくならば間違いなく5点でしょう。しかし大人の僕は2点以上は点けられません。昔から付き合っている作品の評価は難しいです。思い入れがありますからね。少年の僕に敬意を払って3点にしておきましょうか。テアトル東京の頃からの思い出も含めて…。
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