[コメント] 薔薇合戦(1950/日) - 更新順 (1/1) -
成瀬巳喜男の女性映画は、少しも女性を持ち上げない。お人好しで思慮浅い人間を的確に造形する。それでも、性欲や物欲で女性にもたれかかってくる男たちよりもずっとまなざしは優しい。ここでは若山セツ子がよい。いつもの庶民派の味を消して山の手のお嬢様をうまく演じている。 (ジェリー) | [投票] | |
若山セツ子と桂木洋子が姉妹役で出ずっぱりという至福。丸顔美人ファン必見。残念なことに話は女性解放の行き過ぎを糺すみたいな辛気臭い保守作。 [review] (寒山拾得) | [投票] | |
よりパワフル(欲深&バカ)になった戦後版『細雪』。戦前版がしだれ桜なら、これはまさに薔薇のイメージ。しかしこの濃厚さは成瀬の気質には合わなかったか、やや平凡な出来に。 (淑) | [投票] | |
たぶん原作によるものだと思うが、成瀬作品にしてはずいぶん話がゴチャゴチャしているね。おかげで当時の風俗の描写にばかり目がいってしまうが、それなら翌年の『銀座化粧』のほうがよく出来ている気がする。[Video] (Yasu) | [投票] |