[コメント] 蝋人形の館(2005/豪=米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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蝋人形=不気味というイメージがあったが、それをそのまま映画の世界に持ち込んでいる点が気に入った。あの兄弟にしても不気味な蝋人形の延長線上にいる存在で、あまりエピソードが語られなくても、その背景は容易に想像できてしまうからだ(少し卑怯ではあるけど笑)。まぁ「結合双生児」や「幼少時の体験」、そして「3人目の兄弟」なんかは語られなさすぎではある。
前半は静寂な田舎町にある不気味さの1人勝ち。その中で襲われるウェイドの姿は特に印象的で、蝋人形へと変貌させられるシーンはかなり際立っている。
後半に入ると「兄弟対兄妹(双子対双子)」という構図の1人勝ちなのかな。仲間達がズタズタにされてるということもつゆ知らず、二人で奮闘する姿は虚しくも勇ましいというか。主人公のはずなのに唇を接着剤で固められたり指を切断されたりと…この非情なセンスが良いんだよ(笑)。だからこそ彼女を守ろうとする兄ニックの分かりやすいキャラクターも光る。
ラストはCGを使ったオチだけど、CGを使ったからホラーの魅力が半減するとも思えないし、時代に合わせた演出で個人的には許せるかな…と。金を掛けてそうで、意外にもチープなCGには驚いたけど。ラストで良かったのは結合双生児だったあの兄弟が、またしてもネチョッとくっついてから最期を迎えてしまうというところかな(笑)
そんなわけで、「爽快感」や「後味の悪さ」といったところがどっちつかずな印象もあるけど、悪趣味さがこれらを上回って予想以上に楽しめてしまった。
オマケ★4
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