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[コメント] 七人の侍(1954/日)

え?一言で?んー……「これは『』か?と思わせる衝撃!(←大馬鹿者)」
ピロちゃんきゅ〜

つい先日『赤毛』をたまたま見て、三船っていい役者だったんだーと認識(ちなみに、それまでの三船のイメージ→『1941』『二百三高地』→ ┐('〜`;)┌ )した。そして、三船といえば…と思い、ついに禁断の黒沢映画へ手を出してみる気になったのであった。

なんと言っても世界の黒沢といえば、『』しか経験が無い(こんな場合は私の『』のコメントは直すべきなのだろうか?)。さすがにその過去の重い記憶を打ち払うには彼の最も代表作と呼ばれるものを見なければ、この僕の彼に対するイメージが一新される事などないのではないか?と思い、『七人の侍』を選ぶに至った。

採点者400人近くで平均点4.5の驚異。世界の黒澤という前置き。3時間もの超大作という前置き。『』を撮った監督であるイメージ。これらの斜に構えるに充分な要素をよそに、始まってすぐの農民達の何をいっているかよくわからない日本語にまず、ノックアアウトされた。録音環境が悪かったのもあるだろうが、ハッキリハキハキ答えるTVの時代劇百姓と違ってものすごくリアルだ。本当に貧乏くさく、悲惨な感じが伝わってくる。対比するように、ものすごく侍達がリッパですごそうにも見える(しかも、浪人侍なのに)。そしてミフネの底抜け感と若さ溢れる躍動感がまたすばらしい。なかなか役者たちが良い。シナリオ的にもどんどん引き込まれていって結局、最後の最後まで飲み込まれてしまった。自分的には中だるみも感じず、テンポも速すぎず遅すぎずで、非常に良かった。

特に素晴らしかったのは戦闘シーンの騒然とした雰囲気、白黒画像からでもはっきり伝わる火事の恐怖、馬のひずめの音、雨の音、いやいや、声はうまく拾えなかったのにSEはホントに上手く表現されている…と。子供同士の恋はどーなんだ?俺はいらんと思うが、まぁそれも許す。ともかく、言われ尽くされている感があるが、敢えて言うとしたら、「すごい迫力」だった。

こりゃ、皆が「この監督はすげぇ」って思うわけだよね。ものすごく納得しました。そして、今度はどの黒澤にするか…。そんな「楽しみ」を与えてくれる映画だったと思う。

とりあえず『』ではないだろう。

(評価:★5)

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