[コメント] 生きものの記録(1955/日)
ボケ殺し。
残念ながら三船の演じる喜一老人からは『生きる』で得られたような「悲哀に満ちた滑稽さ」を感じ取ることが出来なかった。しかしだからといって三船ばかりを責めるのは不憫だし不当だ。むしろ罪はその無個性さで三船のボケを放置するツッコミ下手の家族の面々にこそあるのではないか。三好栄子の妻、千秋実の三男、上田吉二郎の妾の父以外はいてもいなくても同じ単なる景色だ。十把一束とは正にこのこと。
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