[コメント] ピンクパンサー(2006/米)
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そして、時代は変わり、セラーズのクルーゾーはアメリカ屈指のコメディアン、スティーヴ・マーティンに受け継がれた。
往年の『ピンク・パンサー』シリーズは、私はセラーズ主演のものしか見ていないのだけど、(これからアラン・アーキンの「クルーゾー警部」、ロベルト・ベニーニの「ピンク・パンサーの息子」、テッド・ワス「クルーゾーは二度死ぬ」を順次を見ていくつもり)、ともかくもスティーヴ・マーティン!!である。見事、’06年の現代にクルーゾー警部を復活させてくれた。ケータイ、ネットを駆使?するクルーゾーは新鮮だった!!もちろん、セラーズのクルーゾーにも敬意を表していたのが泣かせてくれる。→地球儀、派手な床落ち、フレンチ訛り、ヌンチャクなど東洋趣味の護身具セット等々。
そしてケイトー(バート・クウォーク)とのコンビ・空手チョップはジャン・レノとの「不測の事態に備えて前置きなく相手を襲撃する」、「全身タイツでトカゲのダンスを踊る」などのギャグシーンに受け継がれたようで、これも成功していたと思う。
ドレフュス(ケヴィン・クライン)、彼の秘書で可憐なニコル(エミリー・モーティマー)、セクシーなザニア(ビヨンセ)も健闘、ただストーリー的に興をそがれたところもあった。
真犯人が明かされ、その動機の一つが「ロシア語訛りが抜けないのを馬鹿にされた」というくだりだったこと。サッカーをプレーする者には、選手もコーチも問わず「サッカー語」で心が通じ合える、と思っていた私は甘かったのだろうか・・。気になるところを強いて挙げるならそこだった。もっとも、今作のクルーゾーも訛りまくっているのだが、こちらは言語が異なることへの差別意識など何のその、訛りを笑いに取り込んでいたのはさすが。私もスティーヴ・マーティン主演の「ピンクパンサー」次回作を熱望します。
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