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[コメント] ポセイドン(2006/米)

そんなにひどいとも思わなかったけど、ひっくり返った後の「さかさま感」が全く感じられなかった。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「さかさま感」、前作のそれは恐ろしいくらいに秀逸で、子供心に「ものすごい映画を見た!」という強烈な印象を植え付けた。(子供のころに見たパニック映画は、コレと『タワーリング・インフェルノ』が双璧)。でも、今回は「最初にひっくり返りました!」ってのはあったけど、その後の脱出経路で「さかさま」を感じるものは全くなかった。階段は普通に階段だったし、通路も部屋もただの通路・部屋だった。前作の「さかさま便器」と「さかさま診療台」、見た目の滑稽さ、それだけでとっても判りやすく「さかさま」を演出していた。

で、まさか?と思ったけど、一つだけ前作を忠実に踏襲していたのが「生き残った人数」。前作のソレには、ちゃんと意味があり、救助にきた人間が、生き残りの人に「何人いますか?」の問いに、「○人です・・・・・・」「・・・・・・」という「・・・」に込められた無情さが大変印象的でした。そしてその「○人」は、『タイタニック』で海に投げ出されて救助された人数(ケイト・ウィンスレットを含む)と同じで、「たった○人だった・・・」という言葉が映画の締めでした。・・・で、今回も同じ人数になる為には、後何人死ぬんだろうな、じゃぁコイツとコイツかな?とか、変な見方をしてしまった。で、最後に「俺たち、生き残ったぜ!」って大喜びするのが、ちょっと許せなかったりもする。

そういえば婚約者の男、足を怪我した!ってのが、まるで後半無視されてたね。あと、映画自体短いのに、「エンドロール」が馬鹿みたいに長い。

(評価:★3)

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