[コメント] ゆれる(2006/日)
空間の構成力が豊かで露骨ながらも力強い技巧がリーズナブルに配置されており、序盤の映像的魅力にこころときめかせた。後半は心理的な葛藤に終始し、無難に終わった印象を受けた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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再会した男女のドライブシーンでは、カメラが一切前を捉えずに、車内の2人だけを映しつづける。尋常ではない決意を感じさせる映像だ。赤・青の信号の光をあり得ないくらいに浴びせかけた車内の人物の台詞、表情、間の取り方に興奮。空気がドロドロととけていきそうな濃密な緊張感がたまらなかった。
ところで、執拗なまでにあっちへこっちへと、ユラユラとゆれまくる人物たちであるが、ラストに思い出したあの映像も真実であるか定かではなく、もし思い起こしていなければ見捨てていたのだろうかとおもうと人のもつ弱さというものにすこし落胆されられたりもした。
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