[コメント] ハチミツとクローバー(2006/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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これを観ていて、そう言えば私って片思いの経験があまりない!と思ってしまいました。自分がモテると言いたい訳ではなく、むしろそうではなく。青春時代に男子といた思い出がないので、こういう経験ないなーと。だからって訳ではないと思うけど、観ていて特に何も心が動かなかったというのが正直なところ。
そもそも変人ぶってるヤツって嫌いなんだ私。そんなヤツに限って凡人だしな。本当は劣等感の塊のクセして、変なプライドでガチガチにかためてるみたいな。昔付き合ってた彼氏が某美大生だったんで、こんなヤツ周りにウジャウジャいた。結局フリっつーか、外見から変人っぽさを出すしかないみたいな。で、やけに知識だけは豊富であーだこーだと議論したりするのが好きみたいな。何が「ピカソ君やバスキア君」だ、アホ!あー書いててイライラする。だから森田とかはぐみたいなタイプとは相容れないんだ。ま、同属嫌悪ってヤツかも知れないけど。(自分は絶対ああいうタイプになりたくないとは思っていたけど、自分ももしかしたら学生時代、こんなヤツだったかも知れないし…)
んで、珍しく蒼井優ちゃんの演技が鼻についたなー。原作は読んでないんだけど、恐らく原作のキャラに近づこうとしてるんだろな。っていうのが見える。あとはもうキャラに無理がありすぎなんだと思う。相手するのが疲れるような不思議系は必ずいるけど、やっぱそれは映画で見ているだけでも疲れる。それがたとえ蒼井優ちゃんだったとしても!そして描く絵がまた…(チッ)。キー!!何がいいのかサッパリ分からん落書きばっかしやがって。森田とはぐが中庭でキャンバスと戯れているシーンなんか虫唾が走ったわ。なぜ拍手をするか、ギャラリー!(醤油の龍は、ま…まぁ、うん。よかった)
そう思うと、美大生に見えない美大生の竹本君こそが真の芸術家なんだと私は思う!全然映画と関係ないし、彼が何を専攻していたかすら覚えてないけど!建築だっけ?どーでもいーけど!その竹本君も、超アンパンマンみたいに膨らんでた頃の櫻井だしさー。(今はもうちょっと痩せててかっこいいんですよ、みなさん!)
・・・とまぁ映画と全く関係のないところでかなり嫌悪感たっぷりに観ていたんですが。実はすごい瞬間が描かれていた事に驚いたので☆3にしたんです。
それははぐが森田にキスされてスランプに陥るシーン。なんだ、ものすごく解るんだこれが。女って絶対に恋をすると、或いは性的な意味で女性になると、絶対何かが変わる。何が変わるかってのがハッキリ言えないんだけど、絶対変わる。それは良い意味でも悪い意味でも変わってしまうんです。だから真意の程は分かりませんが、巫女が処女でなければならないとかそういうのって、やっぱあると思うんです。女性が女になると、神が降りてこないというか・・・要はオンナになっちゃうんですわ!意味分かんないと思うけど。恐らくハグの描く絵はこれから確実に変わるんだ。もう二度とキスされる前の絵は描けないんだ。だからアレはスランプじゃないんだ。あれこそ女がオンナになった瞬間だ。あのシーン、人が恋に落ちる瞬間なんかよりも全然劇的だったなぁ。
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08.03.10 記
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