[コメント] ワールド・トレード・センター(2006/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
知らない人はいないでしょう。アメリカがその本土で攻撃を受けるという世界が衝撃を受けたテロ事件です。
当時中3だった私も、2機目が突入した時には思わず声がでました。
「世界は戦争に突入する」と思った人は少なくはないはず。
映画の感想としては 「JFK」「プラトーン」のオリバー・ストーン監督作品だけあってかなり骨太な映画でした。
人間ドラマが中心に描かれ、まるで戦争に行った恋人の帰りをひたすら信じて待つ妻と妻を思って家へ1日も早く帰りたいと願う兵士を描いた「戦争映画」ともとれる感じがします。
「戦闘シーンのない戦争映画」と言った感じでしょうか。
ただ、描かれる人間が瓦礫に埋もれてしまった警官2人とその妻2人にほぼ焦点が限られてしまっていて 同じ様なシーンをいったりきたりするので 映像に関しては、満足のいくものではありませんでした。
前述の様に、焦点が狭いため
救助活動に貢献した警官などはほとんど描かれていませんが
時折、制服が血だらけ(おそらく、犠牲者の血)だったり瓦礫によって発生した灰などで全身真っ白になってしまっている警官などがでてきて、いかに地上が悲惨だったかは想像できます。
瓦礫に埋もれてしまい、時には死を、時には生きて愛する人達と再会する事を考えお互い励ましあいながら希望を最後まで捨てなかった警官2人(ジョン・マクローリン、ウィル・ヒメノ)には心を打たれます。
人間、希望を捨てたら最後ッスよ。
キャストは、マクローリンを演じたニコラス・ケイジとウィル・ヒメノを演じたマイケル・ぺニャ(「クラッシュ」にでてた人)に関しては瓦礫のシーンが多いため、満足のいく演技はできなかったと思うのですが、2人の会話のやり取りだけでも十分希望を捨てていない事が伝わってくるのはさすが。
そして、登場時間は短いですが24のマイク・ノビック役ジュード・チコレッラとカーティス・マニング役のロジャー・クロスがでてます。
9・11テロ事件で生存した警察官の物語 「ワールド・トレード・センター」 きっとあなたも、生きるという勇気を感じさせられるハズ。
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