[コメント] プラダを着た悪魔(2006/米)
まっすぐゴー
「地味な眼鏡っ子がキレイなおべべでモテに変身。仕事も恋もゲットだぜ!」てなチャラけた外見とは裏腹に、極めて真っ当なメッセージを有した映画と思います。「小僧、仕事をやるなら全力でやれ。手を抜くんじゃねえ」と説教する一方で「坊主、労働が人生の全てじゃない。幸せってやつあ人それぞれ。よーく考えな」と諭す。この着地は共感するところ大でありました。
そしてまた、なーんも考えずチャラけた気分で見ても目一杯楽しめる作品であります。アン・ハサウェイ先生の通勤ファッションショーのまー華やかなこと。「おどれに自由意志なんてないんじゃい」と啖呵を切るメリル・ストリープ様のド迫力なこと。
たとえば愛娘を失ったショーン・ペーンが眉根をしかめて苦悩する。そういう作品もいいけれど、個人的にはこの『プラダを着た悪魔』のように、テーマと快楽の双方を軽々と連結してみせる商品にこそプロのかいな力を感じる次第です。
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