[コメント] トンマッコルへようこそ(2005/韓国)
30歳代の心優しき韓国青年たる監督・脚本家たちにとって、シリアスとファンタジーを行き来する構成は確信犯だろうが、その割り切りの悪さは覚悟のなさととられても仕方ない。反戦ではなく誇りを持った嫌戦は良いとして、アメリカを持て余すのは日本人と同じだな。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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スミス大尉(スティーヴ・タシュラー)の扱いのことである。心打ち解け仲間となった米兵の存在こそが、実は南北朝鮮の理想郷トンマッコルを破滅へと導く元凶だと知ったとき、さてそいつをどうするかで作者のポジションが決まる。
村人たちもたきつけて、お前とお前の仲間が悪いとなじり村から放り出し朝鮮民族の独立心を誇示する。あるいは、還りたくないというスミスの心情を察して村人ともども破滅を選択し悪いのは全部アメリカのせいにする。はたまた、スミスをいそいそと米軍に差し出し、何だお前らいい奴じゃんとアメリカに言わせて南北&米で仲良く共存する。どれでもいいから立ち位置はっきりせいや!
スミス、お前帰れよ。分かったボク帰る。じゃあね、バイバイ、だって・・・・。優しいだけじゃ何にも変わらないよ、きっと。
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