[コメント] パフューム ある人殺しの物語(2006/独=仏=スペイン)
完璧超人が主人公で、魅力が持てない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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殺人鬼が主人公の映画は多いけれど、これほど魅力のない主人公はない。 なぜ魅力をかんじないか? それは、完璧であるからだと思う。ほころびがない。
血も涙もないような殺人鬼であっても、 誰かに愛情があったり、誰かを強烈に憎んでいたり、 文学や音楽や学問(つまり他者が創造したもの)を愛する人であったり、 そういう生まれつきでない背景を持つ。
私は、ほころび、あるいは欠点とも言えるそのような部分に愛着を抱く。 この映画の主人公は、まるで一人で生まれ、一人で生きているようなそんな感じを受ける。
だれの影響も受けず、愛情も憎悪も抱かず、生まれ持った特性ばかりを追及する。 捨てるもののない。それが、完璧超人たる所以。
他者に興味を持てないキャラクターには、こちらも興味を持てない。
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