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[コメント] ダイ・ハード4.0(2007/米)

ああ、愛しのマクレーン。(注:レビューはたいへん下品です→)
林田乃丞

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ♪いつか〜町で〜偶然出会っても〜、今以上に〜、キレイになってないで〜

 さてさて、愛しのマクレーン刑事はむかし、私にも手の届く存在でした。私は彼のめっぽう敏感な肉体の感触にすっかり虜になって、蜜月の日々を過ごしたものでした。

 そんな彼も日が経つにつれ、いつの間にか私の目の前から姿を消してしまいました。それから幾年月、ふたたび私はマクレーンと出会いました。しかし、私の手は、声は、もう彼には届きませんでした。あんなに敏感だったマクレーン刑事の肉体は、まるでシリコンでも入ってるんじゃないかってくらいの不感症になっていたのでした。

 銀幕の向こう側、クンフーや、アクロバティック・マーシャルアーツや、最新鋭戦闘機や、崩れ落ちる高速道路などといった大人のおもちゃに責め立てられてイヤラシイ喘ぎ声をあげるマクレーン刑事は、もう私の知っている、あの敏感で純朴なオボコ刑事ではありません。様々な男たちの手によって蹂躙されてきた彼は、刑事としての快感をすっかり覚えてしまい、恥じらいをなくし、「駆け引きなんて面倒よね」とばかり苦痛と快楽を求め続ける立派なマッチョ・ヒーローになっていたのです。

 むかしはちょっと触っただけでビクンッ!ってなってたマクレーン、ほんの少し血が出ただけで大騒ぎしてたマクレーン、あのマクレーンが今、黒光りする巨大な戦闘機とかを嬉々として頬張ってるんですよ。あの手この手で責めまくられてヒィヒィ言ってるんですよ。そりゃ多少はチクチクと胸が痛む思いもあるけれど、それ以上に興奮しちゃうですよ。思えば出会ったころは私だってまだローティーンで、ぜんぜん経験なかったけど、あれから色んな刑事と出会っていくつもの恋もしましたから、この期に及んで「変わってしまったマクレーン」を責めるつもりにはなれないですよ。美しい思い出は美しい思い出のまま、目の前の大人になったマクレーンの痴態でオ○ニーができる。男ってやつはみんなそうだなんて言うつもりはないけれど、私はとりあえず下衆な感じで楽しめてしまいましたとさ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)まー わっこ chilidog[*] けにろん[*]

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