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[コメント] 天然コケッコー(2007/日)

溢れんばかりの自然と物語の融合、子役を含めた役者陣のさり気ないけれども作品のうえでは完璧な演技、そして夏帆の不思議なエロティシズムに至るまでの全てが無作為な中にこれ以上ない完成形を見せているのがすごい。
ナム太郎

だからこの作品には、本当に何でもないようでいて何度も観たくなるような魔力がある。そう、どうあがいても勝ち目のない天然の魅力のようなものがこの作品にはほとばしっているのだ。

この作品において山下敦弘は、初めて自らが参画しない形での脚本を用いて映画を撮ったわけだが、それがいいようにも作用したのだろう。独特の世界観による強烈な画力という点では今までの彼の作品には及ばないところがあるものの、こういう映画も撮れるんだといういい意味での一皮むけた感というか、映画作家としての成長を感じて嬉しく思った。

嬉しく思ったと言えばこの作品における夏帆との出会いもある意味嬉しい誤算だった。役柄どおりの、本人も気づいていないであろう天然のエロティシズムに萌えた御仁も多かったことと思うが、いろいろと理屈をこいても、そういう想定外の天然の魅力には無条件降伏してしまうというのが正直なところだろう。いや、マジで。

あと、この作品でもニワトリの使い方という点で、個人的には相米慎二の『あ、春』を思い出してしまった。これは本当の本当に蛇足ではあるのだけれど。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)sawa:38[*] 水那岐[*]

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