[コメント] 三十九夜(1935/英)
ロバート・ドーナットはケーリー・グラントよりもよく走る。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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アクションの切れとスピード感はヒッチコック作品でも最高で壮快。音楽の使い方も上手い。
よく考えると「あり得ない偶然」の多用に頼った脚本で、サスペンスとしては後年の作品の完成度には及ぶべくもないのかもしれないが、体を張って危機を強引に突破するアクション度の高さが、それを補ってあまりある魅力になっている。
アイデアの豊富さという点でも特筆すべきで、後年の作品で再使用されたアイデアが多いことからもヒッチコックの原型と言える作品だろう。
個人的には、最初の殺人に芸が無さ過ぎるところがマイナス要因。いかにもヒロイン然として登場するルーシー・マンハイムがあっさり退場し、それに替わるかと思わせる登場ぶりのマデリーン・キャロルもとりあえずはあっさりと消えてしまうあたり、狙いは面白いと思うけど、もうひとつ上手く機能していない気がする。
あとは、文句なしっ!
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