[コメント] インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国(2008/米)
前3部作と違い山場から次の山場へとつながる部分のタメがずいぶんと弱くなっており、だらしなくストーリーが流れている。ここでハリソン・フォードの老いを指摘しても始まらない。そこを承知の上でのこの大スターをいかに輝かせるかが腕の奮い所のはず。
エロール・フリンを英雄役者たらしめたのがアラン・ヘイルやオリビア・デ・ハビランドであることを想起しよう。ハリソン・フォードにとって最大の不幸はヒーローをヒーローたらしめる味方サポーター達の魅力のなさだ。もちろん、エロール・フリンにもロナルド・レーガンのように何の役にも立たなかったサポーターがいるのだが、今作品のハリソンはかわいそうすぎる。これは、前三部作から変わっていない。せっかくのケイト・ブランシェットの巨悪の魅力も相殺される。
タメの弱さを作っているもうひとつの原因にユーモアの外れ具合もあるのだが、ジョージ・ルーカス がもし今後もこのシリーズを作り続けたいのならば、自分が脚本から手を引くことが必要なのではないか。
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