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[コメント] インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国(2008/米)

カミンスキーにあんな平板な画を撮らせたスピルバーグの意図には全く賛同できないが、脈絡など関係なしに次々と用意される見せ場のそのあまりのいい加減さには、驚きや怒りといった感情を通り越してある種の爽快感すら抱いてしまうのだから参った。
ナム太郎

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







だいたい冒頭のクレジットに懐かしいカレン・アレンの名を見つけたファンなら、インディの机上に飾られたショーン・コネリーの写真と、「年頃」のシャイア・ラブーフの姿を確認しただけでもうその後の展開が読めるというものだし、今回重要な役回りを演じたジョン・ハートにしても、思い返せば彼が『エレファント・マン』でブレイクしたのはちょうど1作目の『レイダース』の頃だったな…などと、そんなところからも映画ファンとしての郷愁に浸ったりもしていたのだが、そんなファンの楽しみをあざ笑うかのようなクライマックスのあの予想不能の展開。また比較的前半のインディの被爆と冷蔵庫による生還などはまさに映画でしか味わえない奇天烈さで、今どきこんなものを真面目に?撮ってしまうのはやはりスピルバーグだけだろうと、非常に変な納得のしかたではあったものの、結果的にこの映画を肯定している自分がいたのも事実。

しかしまぁ、そんなことよりも、老体?に鞭打ってスクリーンを駆け巡ったハリソン・フォードの感動的な頑張りの姿や、前述のカレン・アレンが人生の歩みとともに増えたしわですらチャーミングに思えるほどいい歳のとり方をしていたのが嬉しい誤算で、そんな彼らの姿をスクリーン上に確認できただけでもこの映画を観る価値はあったと思うのは、やはりシリーズと同世代に生きた者としての贔屓目なのだろうか。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)Osuone.B.Gloss[*] おーい粗茶[*]

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