宮崎 駿だから☆５点とは問屋が卸さない。彼がこれを創りたくなった動機は色々あるのだろうが、宮崎が創れば(それでそこそこ出来てれば)☆５点、という事にはならない。誤解を恐れず喩えれば、名シェフが作ったインスタントラーメンには細かい技があるだろうが、しかしだからといって本格ラーメンやましてやビフテキになる訳ではない、という事だ。

ただ、今回故あって幼稚園児と共に早くも２度目の観賞をさせられる羽目に陥り、やはり宮崎 駿は本当に凄い、と感心してしまった。物語に破綻があってもそれが作品の破綻だとは思わない。これは５歳の宗介とポニョの物語なのだから。宗介にとっては当然お母さんはスーパーウーマンだろう。台風や大波は町を飲み込んで当然。でもだからといって、それが☆５点という事ではないのだ、と言いたい。

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うずたかく積み上がって来る濃いコメント群を読んでいると考えてしまう。考え過ぎなのではないか？ 宮崎がこんな作品を作るようになったのも、逆に無理ない気もする。