[コメント] K-20 怪人二十面相・伝(2008/日)
どこかで見たことのあるような演出がいたるところにあって、オリジナリティには乏しい。ただ、ここまでベタベタな冒険活劇を思いっきり見せられると、それはそれで楽しいし、画づくりはかなり満足できる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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まあ、肩の力を抜いて「おー、すごいすごい」と気軽に見るのにはちょうどよい快作と言ったところか。
クリスチャン・ベールの『バットマン』シリーズの焼き直しというか、國村隼がモーガン・フリーマンというのは苦しいなあというか。
また、最後の方の松たか子がヘリコプターで崩れるビルから金城武を救い出すシーンは、『天空の城ラピュタ』でパズーが女海賊と一緒にフライングマシーンで要塞に乗り込んでいったんは墜落しそうになったのを立てなおしたシーンにそっくりだし、その二人の別れのシーンなんてのは、まんま『カリオストロの城』のルパンとクラリスで、さすが日本テレビは臆面もなくジブリを使うなあ、なんて妙な感想まで持ってしまう。
さらに二十面相のスタイルは『Vフォー・ヴェンデッタ』みたいだし、「ステラー装置」は『プレステージ』でも出てたなあ、とか元ネタが山のようにある映画なんだが、そういうことをあまり気にせずに、古き時代の冒険活劇を、役者が思いっきり身体をつかって演じていると思えば、そこそこ楽しい。
そう思えば、仲村トオルはそれなりに自分のスタイルを崩さずにやっていて無難なところだし、松たか子や子役の大根ぶりや、國村隼のマンネリ演技も、かえってご愛嬌と許せる範囲におさまっている。
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