[コメント] 青い鳥(2008/日)
人が人とかかわってどう生きていくのか、間違ったかなという思いを抱えてどう生きていくのか、そんな答えはおいそれと出るものではない。それでも、答えのわからぬまま生きていかなければならない、そういう時に力になる映画ではないだろうか。
抑えに抑えた演出は、時に見るものの想像力をかきたてながらも、同時に、まるで最後の授業の村内先生と生徒のように、逃げてはいけないなと感じさせる問いかけをされているようでもあった。時折、アングルが教壇に立つ教師の目線からに変わり、一人一人の生徒がじっくりと見られているように、私もまた、見られているような気さえしてきた。
そういうまっすぐで真面目な演出に見事に応えた阿部寛の役者としての存在感には驚かされた。そして、きわめて現代的で重いテーマに、真摯に取り組んだ製作者と出演者の良心さえ感じさせる。
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