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[コメント] ダウト あるカトリック学校で(2008/米)

ホフマンはどう考えてもクロでしょ。 だってホフマンだから。
worianne

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







シスター・アロイシス。

自分の信念に凝り固まって突き進んだ彼女が、 最後の最後に崩れる姿。

人に疑念をもつのは実はとっても辛い生き方だ。

疑念を持ったが最後、彼女はそれを解明しないではいられないから。

「そのためには神への道を一歩はずれてもいい」とハッタリまでかます。

自分の強いエゴと、信仰が常に彼女のなかで戦い、

その度にエゴの方が勝ってしまうことへの強い自責。

片や、「人をみたら善人と思え」タイプのシスター・ジェイムス。

フリン神父に簡単に懐柔されるが、

割と客観的に人を見ていて、率直な鋭い意見を吐いたりもする。

若さゆえにふたりの上司(?)のあいだで揺れ動くが、

性的嗜好に脆弱だったフリン神父と、

勘の鋭い疑惑の塊のオールドミスに挟まれて、

実はもっとも寛大で包容力ある人間は彼女だろう。

しかしホフマンとストリープの演技が、

「虎」と「龍」のようでした。

見ごたえあった。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)まー[*] あちこ[*] IN4MATION[*] シーチキン[*]

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