[コメント] ダウト あるカトリック学校で(2008/米)
血のしたたりそうな肉。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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メリル・ストリープとフィリップ・シーモア・ホフマンの性格の違いが表わされている場面の一つに食事のシーンがある。血のしたたりそうな肉の塊を前に、他の神父と談笑するホフマン。それに引き替え、他のシスターたちとピリピリするような空気の中での、ストリープの質素な夕餉。
ものすごくセクハラ気味な意見なのは承知で書くが、私にはメリル・ストリープがとても欲求不満を抱えているように思えた。自らを律し、他人にも厳しいのは結構だが、例えばボールペン一つにしても、そこまで当たらなくても、というくらいのヒステリックぶり。不満を何かの代償行為ででも解消できれば良いのだろうが、彼女にとってのそれは、自分に合わない他人をとことん貶める事なのかもしれない。
ホフマンがシロかクロか、それはハッキリとは描かれてはいない。もしクロだとしたら、ストリープのヒステリー以前に、絶対に許されない行為ではあるが、シロだったとしたら、ラストの彼女の涙は、自分の発言で他人の人生を変えてしまった懺悔の涙だと思えば良いのだろうか。
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