[コメント] ハゲタカ(2009/日)
映画版「ハゲタカ」は「ハゲタカ」ではなかった
この映画だけで感想を書くなら、結構面白かったというのが感想だ。ただ、ドラマの延長として見るなら、別物あるいは蛇足と感じた。
ドラマ「ハゲタカ」のテーマは副題になっているRebirthである。このRebirthという言葉は、もちろん企業の再生であるとともに、人間の再生、人間関係の再生など様々なものの再生を含有している。企業の再生に様々なものの再生を上手く絡ませることで、ドラマ版「ハゲタカ」は奥深いものとなっていた。
映画版「ハゲタカ」のテーマは何だったろうか。私は、一言で表すなら「あこがれ」であると思う。これには異論のある人もいるかもしれない。ただ私が言いたいことは、少なくとも映画版「ハゲタカ」のテーマはRebirthでは無かったということだ。映画の中では何も再生しなかったように私には思えた。「ハゲタカ」はテーマがRebirthであってこそ「ハゲタカ」なのだ。私にとって映画版「ハゲタカ」は「ハゲタカ」ではなかった。
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