[コメント] ディア・ドクター(2009/日)
笑福亭鶴瓶が収まる所に収まればこんなに見事な事になるのだと驚いた。初主演とは思えない貫禄は流石噺家か。→ それからこのサイトで検索を掛けて、この人がこんなに映画に出演している事を知ってまた驚いた。☆3.8点。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
監督の西川美和とは意見が異なるかも知れないが、…
みな伊野(鶴瓶)の事をどこか「おかしい」と思い乍らフタをして付き合ってきた、と思っているようだが、俺はそうは思わない(確かに発覚した後のセリフでは言ってますよ、皆)。映画の伊野を観て「この医者は…」と疑う事の出来るひとなんて居ないだろう。「頼りにならん医者だなぁ」位には思うかも知れないが。唯一大竹看護師(余 貴美子)は疑う事の出来る位置にいるが、映画のシーンでは無理。人間は「不確定」の中に生きているというのが西川監督の認識だと俺は信じたい。
最後のシーンにはとても安心した。あれが無ければとても中途半端な印象で終わってしまっていたと思う。それを「観客に委ねる」としてヨシとする意見も理解出来るし、あのシーンを与えた事で失った(狭まった)もののある事も解っている。でも、俺はあのシーンがあって良かった。あれでこの映画は体を成したと思う。
これで西川監督を頭デッカチというなら松重 豊の刑事など現実には存在しない人物だが、彼が舞台を回すから映画になるのだ。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (4 人) | [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。