[コメント] あなたと私の合い言葉 さようなら、今日は(1959/日)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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面白ーーーい!!!!これはめちゃくちゃ面白い!これって完全小津パロディだと思うんですが、市川崑の良さは失われないままなので、本当に面白い出来!特に若尾文子が上手かった。ちょうど同じ頃に『浮草』を撮っていたからなのか、あの一本調子な台詞まわしは絶妙。
それから前半は会話をする二人の顔アップを交互に映すとか、固定カメラで室内を映すと言った、まさに小津目線の画が繰り返される訳ですが、後半に入ると、どうやら我慢出来なくなったのか面白おかしなアングルのフレームが多用されたりします。そういうところもまた面白いし好き。
あと小津の特徴である、階段を上り下りする事でフレームインやフレームアウトする演出。これも上手く利用していて、そこに崑ちゃん節を投入。階段を上ってフレームアウトしたかと思ったら、ひょっこり顔を覗かせて舌を出す妹。うわあああ!って眩暈がするほど面白く、嬉しいシーンでした。
関西弁でまくし立てる台詞と、一本調子の台詞も上手く融合。なんの共通点も見出せない2人の監督がここまで見事にかみ合うとは、あっぱれの一言です。
いやしかし本当に小津も崑ちゃんも好きな私にはもうたまらんものがある1本でした。小津好き、崑ちゃん好きには絶対オススメの作品です。
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09.01.05記(08.12.27DVD鑑賞)
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