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[コメント] 鍵(1959/日)

回りくどいブラックユーモア。最初は思わず箸の持ち方&上げ下ろしに「谷崎作品の登場人物がこんな品のない箸使いをするもんけーー!?」と怒ったが、
ボイス母

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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あれは「上流ぶっているくせして、内実はお里が知れる人たちへの皮肉だったんですね」と終わってみて気がついた。 青年医師キムラさんの変な演技が炸裂で、「こりゃまったどーじゃろかい」と合いの手を入れながらの観賞だったが、「コレも冗談だったんですね」と気がついた。 なんせ、あのラストの「霊柩車三連発映像」 アレは誰が見ても爆笑モノでしょう。

「もってまわった冗談だなあ」といささかうんざり。 しかし、ゴッド宮川の撮影は本当に美しく、そこだけ「純粋に谷崎潤一郎の世界」であった。 そこが唯一の救い。

本来なら「☆=2」程度の演出&こざかしい原作の改悪ブリであるが、京マチ子の美貌(まるで蛾眉美人そのもの!天平時代の壁画からそのまま抜け出したような美しさ!!)とゴッド宮川の国宝級の仕事に免じて☆=1アップさせていただく。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)disjunctive[*] ペペロンチーノ[*] けにろん[*] ゑぎ[*]

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