[コメント] マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009/米)
声や、スタイルや、立ち居振る舞いから判断しても、とても50歳の男性とは思えない、その不思議な横顔。自らをピーターパンと名乗ったその人は、神様から選ばれ、その与えられた才能を惜しみなく民衆に魅せつけ、そして人より早く神様の元へ旅立った。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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神だなんて普段は特に意識していない私であるが、マイケルを見ていると、その存在を考えずにはいられない。突出した才能を与えられた者は、民衆を熱狂させ、その分、人より早く人生を浪費し、旅立っていくしかないのであろうかと。
マイケルの才能が発見された事自体、私には奇跡に思えてならない。彼は自身の意思でアーティストになったわけではない。父親に強制され、兄弟グループとしてデビュー、これは想像だが、最初は兄たちを支える、数合わせ的な存在だったのではないか。それが、あのダンス、あの歌声。何か見えない力が働いたとしか思えないその偶然こそ、奇跡と呼ぶ他ないのではないか。
幻となったロンドン公演のリハーサル風景を撮影した本作、何故カメラが回っていたのか、あとで売り出す予定だったのか、その理由は分からないが、やはりここは映像が残っていた事に感謝したい。マイケル自身もそうだが若いダンサーたちの力強いパフォーマンス、バックコーラスの女性、ギタリストの女性、その他全てのスタッフが、マイケルの為に働ける事を心から誇りにしていた事が感じられた映像でもある。最後まで天才は天才であり、全ての人々を魅了した。
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