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[コメント] 第9地区(2009/米=ニュージーランド)

多少のストーリーの穴は易々と突っ切るだけの推進力がある。その割り切りが非常に心地よい。
Master

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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良作。ストーリーには穴が多いがそれをケアするのではなく、ストーリーテリングのテンポを上げて、極論すれば誤魔化している。その方針は正しい。荒唐無稽な題材を扱うこういった作品に完璧な整合性はあまり重要視されないからである。

エイリアンの造形、武器・マシーンを使った時の興奮度、敵役の「始末」の仕方、これらが完璧なレベルにあるので非常に満足できる。本作はあまり細かいことを気にせず楽しむのが正しい。「第9地区の出入りをする時にメディカルチェックしないの?」とか「この奥さん存在意義ある?」とか「追っ手から逃げなきゃならない時に携帯を後生大事に持っているのっておかしくない?」とか「エイリアンが本気出したらナイジェリアギャング一掃出来るのでは?」とかそういうことを考えないように。考えたら「負け」である。

(2010.04.10 109シネマズMM横浜)

(評価:★4)

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