[コメント] ウディ・アレンの夢と犯罪(2007/米=英=仏)
「悲劇」ジャンルにぴったり嵌った作品である。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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最初から最後まで、間違うこと無く一直線で悪くなる。だから兄弟がヨットに乗り込んだとき、殺人が起こるとすぐに予想できた。兄(ユアン・マクレガー)がビールに大量の薬を混ぜたとき、(ちょっと本作に飽きていたので)、薬の苦味でばれるよ〜と苦笑いした。そんな直後、兄、もの凄い勢いでビール瓶割り。
まあ、つまり本作は、一直線で悪くなっているわけでは無かった。兄が「今まで考えたことも無かったけれど、弟は家族で、さすがに殺せないわー」と極限状態で気づいた、というだけの展開だけど、希望の光が確かにあった。その後、カメラは徐々に引いていき、小さなヨットの全体が見える。刑事が、兄弟が死んだよくある事件だ、とかなんとか言って、おしまい。惨事の中に、光があったことは誰も知らないままで、事件は処理される。兄弟の家族が兄の本意を知るすべはないし、当の弟も知らないまま兄を殺してしまい自殺する。三面記事の端っこで、スパーンて感じ。
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