[コメント] キッド(1921/米)
私のベスト・オブ・チャップリン。構成のまずさ等を鑑みれば決してよくできた映画とは云えないはずなのだが、しかしここにはチャップリンに拮抗しえた唯一の俳優ジャッキー・クーガンがいる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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連れ去られたクーガンを追って屋根の上を走るチャップリンの姿には涙を禁じえない。チャップリンは情にもろい好色家を多く演じたが、エドナ・パーヴィアンスやジョージア・ヘールやマーナ・ケネディやヴァージニア・チェリルやポーレット・ゴダードのためにこれほど必死になることは決してなかった。そのキャラクタのイメージを壊しかねないほど毅然と権力に反抗するチャップリン。それが正当化されてしまうほどに、ここでのクーガンはただただ魅力的だ。
孤児院の前でチャップリンとクーガンが交わす泣きながらの再会のキスは、私が知る限り最も美しいキスシーンのひとつ。
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