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[コメント] J・エドガー(2011/米)

「こんなのとは思わなかった」と観劇後に苦笑まじりに喋っていた二人連れ、ざまを見ろ。レオはデート映画なんぞにはとうの昔から出なくなっているのだ
HAL9000

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







それにしても泣けるとは思えなかった。権力と自らの理想のために策を弄し続けたエドガーがトルソンの「俺にだけは嘘をつくな」と言われて思わず己の弱さ(ゲイとして振る舞う)を露にしてしまうところに、「真実」の崇高さを垣間みた。これは覗き見ることでは知り得ない「本当の真実」なのだ。

初めて自分の心に従ったあと死んでしまったのだとしたら、何と悲しい人物なのだろう。そしてそういう人間が作り上げたレールの上に今のアメリカと世界があるのだとしたら。

しかしレオ君がフィリップ・シーモア・ホフマンのようにくたばる絵面はあらゆる意味で衝撃だよ。アカデミーは後悔すべし

(評価:★5)

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