[コメント] リンカーン(2012/米)
歴史的功績を、その意義を損ねることなく娯楽映画として描くことが出来るスピルバーグの手腕にはただただ驚くばかりである。2時間半の長さを感じさせず、しかもわずか一ヶ月の出来事に焦点をあててリンカーンそのものを濃密に描く。
南北戦争終結と奴隷解放、そのどちらも遂行しようとするリンカーンと、両方は無理だとする周囲との描き方が秀逸。それによって、議会多数派工作という一種のポリティカル・サスペンスのようなスリルと緊張感を生み出しぐいぐい物語をすすめていく。
そういう監督の演出とそれに応えた主演のダニエル・デイ・ルイスは絶品だと思う。
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