[コメント] 天河伝説殺人事件(1991/日)
原作の内田康夫が、年に10作以上発表して、最もテンぱってた時期の作品の映画化。
「オチも考えず、締め切りに追われて書いていて、単行本1冊じゃ終えられないから、上下巻にしてもらった作品です」by内田康夫。 ぐだぐだミステリーが、ペペロンチーノ様のおっしゃるように、市川崑のセルフパロディによって成り立っている作品。
木魚のおと様に少し補足。 浅見光彦シリーズの楽しみ方は、ご当地伝説の因習を兼ねたドロドロした犯人の動機を、いつもさわやかな浅見さんとさわやかなヒロインさんが、ワイドショー的に暴くことだったりします。その意味じゃこの映画は、ヒロインが駄目。もっと男に都合いい、フェミニストが怒りそうなヒロイン像じゃないと〜。
さて、話は変わって、数年前に、舞台となった天河村にキャンプで行く機会がありました。行ってみて。「全然、映画と違うじゃん、どこが大秘境なんだ!」近所でトリカブトなんか取れんぞ。神社の近くにはキャンプ場があったり、何より、神社そのものが、住宅街の中にある普通の小さな神社じゃん。映画中みたいな、あんなおどろどろしい、能の舞台もないし。そういった意味じゃ、映画の雰囲気作りは素晴らしかったなぁ、とは思いました。
後で、知ったところによると、YMOのメンバーが何度も訪れてるような、有名なヒーリングスポットだそうで。だから、道中のバスで、ヒョロ系一人旅してますって大学生みたいなのがけっこういたのね。
もし、映画を見て、作中舞台へ行きたくなっちゃたりしたら、一日にバスは3便しか出てないので、ご注意を。
駄文にて、お目汚しでした。
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