[コメント] ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013/米)
倫理を超越した空疎が生み出すバカ明るい退廃。ひたすらハイテンションで突き進むこの男(レオナルド・ディカプリオ)が魅力的に見えるのは、彼が自分のこと以外一切何も考えない天然自己完結人間だからだ。最強の空疎男に「反省」の二文字は存在しない。
ちょっと羨ましいではないか。だって世間のしがらみさえ無視することができれば、人は「善意」や「正義」などというやっかいなものに悩まされずに済むのだから。
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