★2 | 主役二人の側に立った映画を撮りたいという思いが伝わるが、人間観察がまるで見えてこない。また、つらい人生に家族の地震被災という追い打ちをかけるという欲張りに大した付加価値がなく、焦点がぼけてしまった。不幸の話にはトリア―なみの人生洞察力が必要。 (ジェリー) | [投票] |
★1 | 何か全てが勘違いのうえに成立しているのではないのか。東京で抱擁していたら地震で相手刺したなんて無茶で東北大震災を語っていいものなのだろうか。思い出しただけで悪寒のするカンニング竹山のレイプシーンでもう1点減点。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |
★4 | 希望を絶たれた人も自己否定との葛藤のなか尚生き続けるしかないわけで、さすれば渡世のしがらみから無縁でもいられない。そのことを直視することは、意味があると思う。3.11は多くの幸せを粉砕したが、救いがたい過去も消し去った。これも事実であろう。 (けにろん) | [投票] |
★4 | 震災・津波に留まらず、いじめや元受刑者の社会復帰、生保業界の人倫にもとる営業強制など社会的な言及に忙しいが、安藤サクラと柄本佑の悲劇がともに(夫/父の)「失業」に端を発するとしたあたりは地に足が着いており、また『自転車泥棒』ほか諸々を参照するまでもなく、映画の起点としてふさわしい。 [review] (3819695) | [投票(1)] |