[コメント] キャロル(2015/英=米=仏)
女優二人の目の演技が素晴らしい。『キャロル』というより、年上の既婚者との恋愛で自分を見つけた「テレーズ」の物語。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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何しろケイト・ブランシェットの迫力・貫禄に圧倒される。自分を偽らずに生きたいという強い意志を持つ同性愛の人妻を怪演。
トッド・ヘインズの演出も良い。序盤、テレーズがルーニー・マーラがキャロルケイト・ブランシェットの車で出かけるシーン。曇った窓越しに街並みが映り込み、どんより幻想的なカメラワークで、テレーズがとろけそうにキャロルに惹かれていく描写が最高。
また、リッツホテルでの再会でのキャロルとテレーズのお互いを見つめる瞳。「ノー」と言えるように成長したテレーズの意志が描写されており、ここも大好きなシーンとなった。
同性愛をことさら強調しなくても、恋して少し大人になり、自分を発見した胸キュンの作品だった。
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